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室町時代「日月屏風」の下弦三日月 : 晩秋の有明月と中世の和歌モチーフ
https://doi.org/10.57529/0002000104
https://doi.org/10.57529/000200010447fadc19-0b91-46da-bcba-f9ace7c2caca
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2024-02-26 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 室町時代「日月屏風」の下弦三日月 : 晩秋の有明月と中世の和歌モチーフ | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | A Study of Folding Screens of the Sun and Moon in the Muromachi Period : The Thin moon at the End of the Month Influenced by Waka | |||||||||
言語 | en | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | ムロマチ ジダイ ジツゲツ ビョウブ ノ カゲン ミカズキ : バンシュウ ノ アリアケ ズキ ト チュウセイ ノ ワカ モチーフ | |||||||||
言語 | ja-Kana | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 室町時代 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 日月屏風 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 下弦三日月 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 晩秋の有明月 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 中世和歌 | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||
ID登録 | ||||||||||
ID登録 | 10.57529/0002000104 | |||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||
著者 |
斎藤, 菜穂子
× 斎藤, 菜穂子
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著者別名 | ||||||||||
姓名 | Saito, Nahoko | |||||||||
言語 | en | |||||||||
item_10002_source_id_9 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||||
収録物識別子 | 02865823 | |||||||||
抄録 | ||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||
内容記述 | 南北朝から桃山時代にかけて、左隻に月を右隻に太陽を描いて一双とする「日月屏風」が制作された。南北朝・室町時代の現存五作品のうち宗教的要素の強い二作品を除いた「日月四季花鳥図屏風」(出光美術館蔵)・「日月山水図屏風」(東京国立博物館蔵)・「日月松鶴図屏風」(三井文庫蔵)は室町時代の制作であり、本稿ではそれらの左隻の月の形状に着目し「日月屏風」のモチーフについて考察する。 従来これらの作品の左隻の「月」は「下弦」と分類されていたが、それに関わる時間帯や季節については注視されなかった。本稿では、これらは優艶で幻想的な景物として中世和歌などで好尚が高まっていた「有明月」であると指摘する。三例とも月末近くの暁方に昇る細い月で晩秋を想起させ、有明月は暮秋の情景として和歌に詠まれていた。また左隻に描かれるのは秋の有明月とともに歌われる景物であることが認められる。これら「日月屏風」の左隻は和歌の「秋の有明月」(晩秋の暁時)のイメージを軸に構成されており、晩秋から冬への推移が描かれている。 対する右隻の「日」は、光の変化が顕著な朝ないし夕方の太陽で、春を中心として晩春や夏への推移が示されていることが、これも当時の和歌によって指摘できる。 つまり左隻の月の景・右隻の太陽の景は、ともに和歌の発想に拠って推移する時間と季節の美的景観を表現しており、移ろう日月の光は金銀の燦めきであらわされ幻想的な空間が現出している。 欠け尽きそうな下弦月を描く「日月屏風」は大画面一双形式の成立期に制作されたのだが、それは、移ろう秋の有明月を基にして春の太陽を組み合わせ日月の動勢を示す方法が、二画面一双をもって四季の移りゆきを表すのに有効だったからと考えられる。 「日月屏風」制作期と推定される十五世紀中頃は勅撰集(『新続古今集』一四三九年)が成り、和歌への愛好が高まっていた。和歌世界への関心・憧憬と、不安定な世情においてそれを非現実的幻想世界とみる感覚が相俟ったところに、有明月を主要モチーフにして燦めく「日月屏風」は生まれたと思われる。 |
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言語 | ja | |||||||||
出版者 | ||||||||||
出版者 | 國學院大學 | |||||||||
item_10002_description_26 | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | Departmental Bulletin Paper | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
item_10002_source_id_11 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||||
収録物識別子 | AN00087276 | |||||||||
bibliographic_information |
國學院大學紀要 巻 60, p. 1-20, 発行日 2022-02 |