WEKO3
インデックスリンク
アイテム
澁澤龍彥「髑髏盃」における<鎌倉> : 怪異の発生と場所のアイデンティティ―
https://doi.org/10.57529/0002000139
https://doi.org/10.57529/00020001393b1dbbb8-7e11-45b4-b223-4c48311254c3
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
---|---|---|
![]() |
|
Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公開日 | 2024-03-12 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 澁澤龍彥「髑髏盃」における<鎌倉> : 怪異の発生と場所のアイデンティティ― | |||||||
言語 | ja | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | Kamakura in Shibusawa Tatsuhiko's "Dokurosakazuki" : Supernatural and Location Identity | |||||||
言語 | en | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | シブサワ タツヒコ ドクロサカズキ ニオケル カマクラ : カイイ ノ ハッセイ ト バショ ノ アイデンティティ― | |||||||
言語 | ja-Kana | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 澁澤龍彥 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 鎌倉 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 典拠 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 怪異 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 場所のアイデンティティ | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
ID登録 | ||||||||
ID登録 | 10.57529/0002000139 | |||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||
著者 |
安西, 晋二
× 安西, 晋二
|
|||||||
著者別名 | ||||||||
姓名 | Anzai, Shinji | |||||||
言語 | en | |||||||
item_10002_source_id_9 | ||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||
収録物識別子 | 02865823 | |||||||
抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | 澁澤龍彥の小説「髑髏盃」(「海燕」一九八五年七月)において、小説内の〈鎌倉〉がどのように描かれているかを検討した。「髑髏盃」は、一七五七(宝暦七)年に没した盲目の漢詩人・高野蘭亭の逸話を題材としている。小説内の蘭亭は、巨福呂坂切通、鶴岡八幡宮、若宮大路を経て、由比ヶ浜方面へと向かい、極楽寺にいたるという現代の鎌倉観光でも中心的なエリアを移動する。小説が発表された一九八〇年代であれば、メディアを通じ、誰にでも知られるようになる観光スポットを通過していくのである。 わかりやすいエリアが利用されながらも、語られる内容は、「天狗つぶて」などの宝暦期の怪異となる。極楽寺にあるという大館次郎宗氏の墓を蘭亭が暴き、その髑髏で酒盃を作るエピソードは百井塘雨『笈埃随筆』や『新編相模国風土記稿』等を典拠としている。複数の典拠と情報の重ね合わせによって、「髑髏盃」の〈鎌倉〉は場所に特異な歴史と事物を際立たせている。そこで発生する怪異の起点となる大館次郎宗氏の墓は、極楽寺内の「谷倉」にあるとされる。「やぐら」は中世期の鎌倉に固有の墳墓であり、現代にいたるまで怪談の舞台にもなり続けてきた。「やぐら」から始まる怪異の発生は、典拠利用と同じく鎌倉という場所の必然性を前景化させるとともに、現代の怪談文脈へも「髑髏盃」の読みを開いていく。「髑髏盃」の〈鎌倉〉は、現実的かつ「現在」的な鎌倉と完全に乖離しているのではなく、読まれる時代を問わない現在性を担保しつつ書き換えられているのである。また、「髑髏盃」の〈鎌倉〉は、エドワード・レルフのいう「部インサイダー内者」による場所のアイデンティティを中心に描かれているといえる。場所の内部的な経験者を通じて、その場所に固有の歴史・文化・怪異が連環しながら語られる。それにより、「髑髏盃」の〈鎌倉〉は、現在の認知が意識された拡張的な場所として成立していると考えられるのである。 |
|||||||
言語 | ja | |||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 國學院大學 | |||||||
item_10002_description_26 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | Departmental Bulletin Paper | |||||||
言語 | ja | |||||||
item_10002_source_id_11 | ||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||
収録物識別子 | AN00087276 | |||||||
bibliographic_information |
國學院大學紀要 巻 62, p. 1-22, 発行日 2023-03 |