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垂仁記「ときじくのかくの木実」 : 将来説話における「縵」と「矛」の意義
https://doi.org/10.57529/0002000141
https://doi.org/10.57529/0002000141ba6f351b-2b82-4468-aac7-119086725a32
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2024-03-12 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 垂仁記「ときじくのかくの木実」 : 将来説話における「縵」と「矛」の意義 | |||||||
言語 | ja | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | The Significance of "Kadura(縵)" and "Hoko(矛)" in Story of Emperor Suinin in Kojiki | |||||||
言語 | en | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | スイニンキ トキジク ノ カク ノ コノミ : ショウライ セツワ ニ オケル カズラ ト ホコ ノ イギ | |||||||
言語 | ja-Kana | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 古事記 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | ときじくのかくの木実 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 「縵」と「矛」 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 常世国 | |||||||
キーワード | ||||||||
言語 | ja | |||||||
主題Scheme | Other | |||||||
主題 | 垂仁天皇 | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
ID登録 | ||||||||
ID登録 | 10.57529/0002000141 | |||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||
著者 |
藤嶋, 健太
× 藤嶋, 健太
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著者別名 | ||||||||
姓名 | Fujishima, Kenta | |||||||
言語 | en | |||||||
item_10002_source_id_9 | ||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||
収録物識別子 | 02865823 | |||||||
抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | 『古事記』垂仁天皇条に、「ときじくのかくの木実」を将来する説話が記載されている。多遅摩毛理は垂仁の命によって常世国に赴き、木の実を「縵八縵・矛八矛」将来する。ここで木の実はそのままの状態ではなく、「縵」と「矛」になっている。本稿では、「縵」と「矛」が当該説話においてどのような意義を有するのか考察していく。 「ときじくのかくの木実」は、「その時と定めることなく輝く木の実」の意であり、常世国から齎されたものである。『古事記』における常世国は、穀物神の霊力を天皇に付与する異界と考えられる。木の実自体に特別な霊力が宿っている筈だが、ここで「縵」と「矛」になっている意義を考えなければならない。 『古事記』における「縵」は、全て装身具としての鬘を意味しており、ここでの「縵」も鬘(輪状のもの)と理解すべきである。従来、当該の「縵」をカゲと訓んできたが、カヅラと訓むのが妥当である。『古事記』において鬘は単なる装身具ではない。天宇受売が天の真析を鬘にして「神懸」をするように、神聖な呪具である。特に、『万葉集』四二八九番歌に見られるように、主君の繁栄を寿ぐものとして使用されている点に注目する。 「矛」については、矛を杖として用いたという『古事記』の例から棒状のものと見る。矛も単なる武器ではなく、呪力を持ったものと見なければならない。上代文献においては、荒ぶる神の力を鎮め、国土平定や統治権を象徴するものとして機能する。 このように見てくると、当該説話において「縵」は天皇家の繁栄を象徴し、「矛」は天皇家に神を鎮める力を付与するものと考えられるのである。「縵」と「矛」は、木の実の呪力を別々の側面から象徴していると考える。『古事記』では、「縵四縵・矛四矛」が比婆湏比売に献上されている。穀物神の霊力が宿った木の実が比婆湏比売の手に渡ることによって、景行天皇の皇位継承の正統性を語っているのだと考えるのである。 |
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言語 | ja | |||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 國學院大學 | |||||||
item_10002_description_26 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | Departmental Bulletin Paper | |||||||
言語 | ja | |||||||
item_10002_source_id_11 | ||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||
収録物識別子 | AN00087276 | |||||||
bibliographic_information |
國學院大學紀要 巻 62, p. 51-68, 発行日 2023-03 |