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長谷川時雨「剛き人」論 : 日本神話と「銃後の女性」
https://doi.org/10.57529/0002001370
https://doi.org/10.57529/000200137018832f6e-4766-4075-b1c4-2cc18a0a208d
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2025-02-27 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | 長谷川時雨「剛き人」論 : 日本神話と「銃後の女性」 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | A study on Shigure Hasegawa's "Takekihito" : Japan Mythology and "Women After the Gun" | |||||||||
言語 | en | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | ハセガワ シグレ タケキヒト ロン : ニホン シンワ ト ジュウゴ ノ ジョセイ | |||||||||
言語 | ja-Kana | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | jpn | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 輝ク部隊 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | 慰問文集 | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | ヤマトタケル | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | オトタチバナヒメ | |||||||||
キーワード | ||||||||||
言語 | ja | |||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||
主題 | プロパガンダ | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||
ID登録 | ||||||||||
ID登録 | 10.57529/0002001370 | |||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||
著者 |
高橋, 大助
× 高橋, 大助
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著者別名 | ||||||||||
姓名 | Takahashi, Daisuke | |||||||||
言語 | en | |||||||||
item_10002_source_id_9 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||||||
収録物識別子 | 02865823 | |||||||||
抄録 | ||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||
内容記述 | 「輝ク部隊」を組織して銃後を支える活動に奔走した長谷川時雨は、戦地に送る慰問文集を三冊編集し、そのいずれにも作品を寄せている。『輝ク部隊』と『海の銃後』に掲載された「剛き人」には晩年の時雨を理解するカギがある。タイトルでもある「剛き人」は「玉売りの老人」によって語られる。老人は「熊曾建征伐」「火難」「オトタチバナヒメ入水」を語るが、そのいずれもが古事記に拠っている。ただ、東征に至る経緯は伏せられ、「剛き人」の造形は日本書紀が示す「次代の天皇を期待される有能な偉丈夫」(及川智早)に重なる。一方で、オトタチバナヒメをモチーフにした「妃」は、記紀と異なり、「剛き人」の正統性を説くために神のもとへと向かうと宣言するが、その造形には時雨の「銃後の女性」観を見ることができる。また、「剛き人」や「妃」のエピソードによって大和へと導かれる「草深き国の者ら」は日本書紀での「東夷」に近接しながら、「東征」の対象となる属性が取り除かれ、ただ老人の物語の理想的な受容者となっている。この老人にはプロパガンダの機能を見出すことになるが、ただ一人「歌こり」という部落の少女はその支配から逸脱する。部落にはない驚くべき何かを求める「歌こり」は、その歌が世界を揺り動かす身体性の強さ持つ。その造形には、時雨自身の古代女性観に加え、鳥居龍蔵の影響も見逃せない。鳥居のいう上代女性の「宗教的色彩」が「歌こり」にも見られ、作品の終盤、彼女はトランス状態になり、火難の場面を再現しようとして、「剛き人」が「吾妻は」とつぶやく場面に立ち合う。神話中の存在と化した「歌こり」は海と見紛う雲海へと身を投げる。語り手はその行為は自身を「妃」への同化と説明するが、テクストは「歌こり」が驚異すべき何かの象徴としての「海」へ飛び込んだことを示している。語り手には銃後の支えに奔走する時雨を見ることになるが、この「歌こり」には変わることのなかった時雨の欲望を見出し得るのである。 | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
出版者 | ||||||||||
出版者 | 國學院大學 | |||||||||
item_10002_description_26 | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | Departmental Bulletin Paper | |||||||||
言語 | ja | |||||||||
item_10002_source_id_11 | ||||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||||
収録物識別子 | AN00087276 | |||||||||
bibliographic_information |
國學院大學紀要 巻 63, p. 17-36, 発行日 2025-02 |